1.中古物件ってどこがチェックされるの?不動産査定のポイントを解説
何らかの事情により不動産の売却が必要となったとき、重要となるのが「不動産査定」です。現在売却を考えている方は、具体的にはどのように価格が算出されるのか、気になるところでしょう。今回は、中古物件を売りに出す際、チェックされるポイントについて詳しくご紹介します。
査定価格とは
査定価格とは、不動産会社が物件を調査したうえで掲示する価格を指します。物件の価値はさまざまなポイントから割り出されるものですが、絶対的な基準は特に設けられていため、
売り主が希望する価格を付けることもできます。
ただし、買い主が見つからなければいつまで経っても物件は売却できず、その期間は維持費などを支払い続けなければなりません。スピード感のある売却に必要なのは、物件に適切な価格を付けることです。
不動産会社に査定を依頼すれば、3カ月程度で売却できる可能性が高く、適正な価格を付けてくれるため、買い主が見つけやすくなるというメリットがあります。
査定の進め方
物件の査定は調査結果やそのときの不動産市場、物件のあるエリアの取引状況などを参考にして進められます。不動産会社が提案した査定価格に納得し、媒介契約を締結したら、いよいよ売却活動スタートです。
また、物件の価格査定を依頼する際、覚えておきたいのが有料と無料、2つのパターンがあるという点。
不動産会社の査定は基本的に無料で実施しますが、不動産鑑定士の査定は有料になります。
不動産査定で見られる6つのポイント
不動産会社に査定を依頼する際、どのようなポイントをチェックされるのか気になる方は多いでしょう。少しでも評価を上げて高額な査定額を付けてもらうため、ここでは査定のポイントについて解説していきます。
1.所有者
不動産査定の際、その物件の登記簿謄本の所有者と、売り主が同一人物であるかどうかは、必ずチェックします。
2.境界・越境の状況
不動産を売却する際、売り主に課せられるのが境界の明示義務です。自分の不動産の土地がどこまでなのかを明確にしている「確定測量図」があれば、査定のポイントも高くなるでしょう。また、境界同様、越境についてもはっきりさせておくのが大切です。事前に隣地所有者との間で「越境の覚書」をしっかり交わしていると、査定でプラスに働きます。
3.日当たり・風通し・眺望
日当たりを評価する際は、道路に接面しているのが南や東であれば、ポイントが高くなります。高台に位置していれば眺望が、室内を風が通る設計となっていれば風通しが評価され、査定額も高くなっていきます。
4.騒音・振動・臭気
騒音や振動、臭気は家の査定額を下げるポイントです。近くに線路や大き目の道路、臭いを発する施設などがあると、どうしても影響が出てしまいます。窓サッシを工夫するなどして防音性・遮音性を高めていると、査定額の減額をいくらか防ぐことができるでしょう。
5.維持管理の状態・リフォーム履歴
維持管理が適切に行われているかどうかは、査定に大きく響きます。少しでも査定額を上げたいのであれば、定期的な外壁塗装やシロアリ駆除などのメンテナンスを実施しておく必要があるでしょう。また、メンテナンスやリフォームは履歴として残るので、買い主側からの評価にもつながります。
6.周辺環境
査定では物件そのもの以外に、周辺環境についてもチェックが入ります。駅やバス停が近ければ評価が上がる一方、工場などの騒音・悪臭の原因となりそうな施設があると評価は下がります。売り主が変えられることではありませんが、買い主に重視される部分です。
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